学校の教員というと、子供たちとのふれ合いがあり、なんだか楽しそうなイメージがあるかもしれませんが、実態はかなり違っています。通常の授業はもちろんのこと、テストの採点作業や保護者対応、部活指導、進路指導などの雑務に追われて、生徒に向き合う時間がろくに取れないケースが多いです。ある調査によると、公立学校の教員の時間外勤務時間は一ヶ月平均100時間を超えているとされています。これは過労死ラインを超えるような数字であり、なんとかしないといけません。
教員の働き方改革で近年注目されているのがデジタル採点システムです。デジタル採点システムは、教員の採点作業を効率化させるもので、これを導入することにより労働時間の短縮ができるということで、導入する学校が徐々に増えつつあります。採点作業なんてたいしたことないのではと思うかもしれませんが、何百人もの生徒の採点をするとなると、かなりの時間が必要になります。家に持ち帰ってサービス残業でこの作業をしている教師も少なくありません。
デジタル採点システムを使えば、採点作業がかなり楽になります。デジタル採点システムを使ったからといって、完全に自動でできるわけではありませんが、点数集計などはコンピュータ-が自動で行ってくれるので非常に助かります。記号問題などならAIが自動で判定して一気に丸付けを完了させることも可能です。記述式問題の丸付けも、生徒全員の解答欄を一覧表示させて丸付けできるようになるので効率よく採点できます。